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「大都市圏と地方における政治意識」世論調査報告
 
米国における日本関係資料の調査案内
 (千葉大学法経学部助教授 魚住弘久)
 


(2)国立公文書館
  ― 分館(National Archives at College Park/
    略称 NARAK = National Archives and Records Administration K)
                                       を訪問して―

 

――― 目次 ―――

1.基本情報

2.NARAKの利用
  @ 行き方
  A IDカードの発行
  B リサーチルームへ
  C リサーチルームの利用
  D 帰り方

3.その他の情報
  @ 食事


1.基本情報
  • H.P.:http://www.archives.gov/(国立公文書館のH.P.)
  • 日本関係の資料としては、日本占領期のGHQ文書が所蔵されている。なお、東京の国立国会図書館憲政資料室では、当館で所蔵する「日本占領関係資料」の検索が可能であり(資料室の端末からのみ、館外からは不可)、原資料をマイクロ化したものを見ることができる。
    http://www.ndl.go.jp/jp/service/tokyo/constitutional/index.html
  • 国立公文書館制度の歴史については、たとえば、金井圓「アメリカ合衆国における国立公文書館制度の発展」(岩倉規夫・大久保利謙編『近代文書学への展開』柏書房、1982年)158-199頁。
  • 事前にコンピュータ検索をして、E-mailで問い合わせ((英語)しておくと作業を効率的に進めることができる。
  • 訪問時に参考となる文献・H.P.
    @井川充雄「ワシントン・リサーチガイド−DCで初めてリサーチする方に−」
      (『intelligence』創刊号、2002年)
    A我部政明『日米関係のなかの沖縄』(三一書房、1996年)22−27頁。
    B仲本和彦「米国による沖縄統治に関する米国側公文書調査・収集の意義と不法」
      『沖縄県公文書館研究紀要』第2号、2000年
    C黒崎輝の研究室「公文書館の利用法」
    http://hb6.seikyou.ne.jp/home/Akira.Kurosaki/archives.htm

 


2.NARAKの利用

@ 行き方

 NARAKは、本館のあるワシントンD.C.市内ではなく、隣のメリーランド州カレッジパークにある。地下鉄とバスを乗り継いでいく方法もあるが、シャトルバスが便利であった。

 シャトルバスは、本館の北口(リサーチャー用入口、ビジター用の入口とは反対側)に面した道路(pennsylvania avenue)から、毎時0分(朝8時〜夕方5時、平日のみ)に出発する。「Beltway Transportation Service」と書かれたバスがそれである(特に行先などは書かれていない)。乗車後、40分ほどで分館に到着する。

 なお、メトロバスは、地下鉄グリーンライン「GREENBELT STATION」「PRINCE GEORGE’S PLAZA STATION」、グリーンラインとレッドラインが交差する「FORT TOTTEN STATION」から1時間に1〜2本程度出ている(ルート R3)。



A IDカードの発行

 NARAKに到着すると、入口でセキュリティーチェックがなされる。初めて訪れた場合は、公文書館専用のIDカード(リサーチ・カード/Research Card)の代わりにパスポートの提示が求められる。

 IDカード発行は、入口すぐ右手のガラス張りの部屋(Researcher Registration室)で行う。手順は、議会図書館(LC)とほぼ同じである。

 まず、パスポートを提示し、横手にある端末に必要事項を自ら打ち込み、係員の指示にしたがってデジタルカメラの前のイスにすわり、証明写真を撮影してもらう。以上の手続きを終えるとすぐにカードが発行される。署名はカード裏に直接ペンで書く。

B リサーチルームへ

 リサーチルームには、許可されたものしか持ち込むことができない(筆記用具も持ち込み不可)。そこで、貴重品以外の大部分の荷物は、エレベータで地下1階に行き、奥まったところにあるコインロッカーに預けることになる(25セント、返却式)。持ち込みたい機器(デジタルカメラ、スキャナ、PCなど)がある場合は、IDカード発行所の受付に申し出ると、備品持込のための用紙(Equipment Receipt)をくれるので、必要事項(名前、機器の種類、メーカー名、シリアルNO.)を記入する。次いでIDカード発行所向かいの入口ゲート(チェックカウンター)で、許可スタンプをもらう(許可証は3ヶ月間有効)。なお、メモ・文献コピーなどを持ち込みたい場合も、ここで持ち込み許可のスタンプをメモ(文献コピー)自体に押してもらう。許可スタンプがないものは、紙一枚持ち込むことができない。メモ用紙、鉛筆については、リサーチルームに用意されているので、それを用いることになっている(リサーチルームにある所定のメモ用紙は、許可スタンプがなくても、次回、持ち込むことが可能である)。

 荷物についての手続きを終えた後、IDカード発行所向かいにある入口ゲート(チェックカウンター)へ行き、係員にIDカードと備品持込許可用紙を提示する。IDカードはカード読み取り機に通され、持ち込むものについては許可スタンプが押されているか念入りにチェックされる。ここを通るとようやく公文書閲覧エリアに向かうことができる。すぐ目の前にあるエレベータで2階へ行き、エレベータの向かいにリサーチルームがある。

C リサーチルームの利用

 入口すぐ左手にアシスタントルームがある(ガラス張りの小部屋)。ここには、公文書のインデックスファイルが並んでいるが、それらを闇雲にめくるより、部屋奥のデスクに待機しているアシスタントに質問をして、適切なアドバイスをもらったほうがよいように思う。また、事前に公文書館宛にメイルで質問するとアーキビストが詳細な返事をくれるので、それに基づいて資料の出納請求をするという方法も効率的である。

 資料の出納請求は、専用用紙(Reference Service Slip)に必要事項を記入し、カウンターに提出する。ファイルNo.など書き方が少し難しいのでわからない場合はアシスタントに遠慮なく質問をしたほうがよい(非常に有能であった)。ただし多くの質問者が絶え間なく訪れるので、つかまえるのは大変かもしれない。

 なお、必要に応じて直接アーキビストに会うこともできる。まず、アシスタントの指示に従って、入室許可証らしきタグを受け取り(首から提げるタイプのもの)、冊子に名前とタグNo.、時間を記入する。次いで、アシスタントに連れられて、リサーチルームの奥にあるアーキビストの研究室の総合受付へ行く。時間待ちの場合は、受付付近で待機する。アーキビストの都合がよければ、部屋に行けるようだが、今回の調査では、その先は経験できなかったので不明である。用件が終了した後、再びアシスタントルームにもどり、先ほど記入した冊子に退出時間を書き込み、タグを返却する。

 さて、出納時間がきたら、アシスタントルーム横の資料受取カウンターにいき、係員に自分の名前(ファミリーネーム)を告げる(日本人の名前は係員には分かりづらいかもしれないので、IDカードを提示したほうが手っ取り早い)。これを受けて、係員は奥から資料をワゴンに乗せて持ってきてくれるので、自分の請求した資料かどうかを確認し、受け取る。その際、その資料を利用するのが1人でなく2人以上である場合は、チーム登録をする必要がある。所定の用紙を係員が差し出してくるので、名前とリサーチ・カードNo.を記入すればよい。さらに資料閲覧の際に利用するスリップ(ビニールでコーティングされた下敷きのような大きな栞)を人数分だけ渡してくれる。

 資料閲覧はリサーチルーム内のデスクを使う。空いている席ならどこでもよい。デスクは、対面式の4人がけが主流である。それぞれ低めのガラス板で仕切られており、それぞれの机上に1つのライトと複数のコンセント口が備わっている。メモ用紙、鉛筆はリサーチルーム入口のカウンター裏に用意されているので、必要な分だけ自分で取りに行く。

 資料は1人1箱ずつ閲覧することになっている。箱から資料を抜き出すときも1点ずつ行い、抜き出した場所に先のビニール製スリップを差込み、資料の順番を変更しないように気をつける。資料にコピーのための目印をはさんでおきたい場合は、コピー機の横にある長細い紙製スリップを利用する。コピーは、リサーチルーム内に備え付けられたコピー機で行うことができるが、デジタルカメラなどの機器を利用するという方法もある(先述したように持ち込み許可が必要)。

 資料を使い終わったら、出納カウンターへワゴンごと返却する(ビニール製スリップも同様に返却する)。後日再び同じ資料を利用するならば、その旨を係員に伝えると6日間取り置きしておいてくれる。利用しない場合はリファイル(再配架)してもらう。

 閲覧エリアから退出するときは、1階に戻り、チェックカウンターで持ち物のチェックを受ける。具体的には、IDカードを機械に通し(入室、退出がしっかり管理されているらしい)、持ち物がしっかりチェックされる(公文書が紛れ込んでいないか1枚1枚調べられる)。そこを通過したら、地下のロッカールームで荷物を取り出し(コインロッカーから返却される25セント硬貨を忘れずに)、1階の玄関から退館する。退館時のチェックはない。

D 帰り方

 シャトルバスは玄関前から出発する(建物を出てまっすぐ進むとシャトルバスとかかれたバス停があるが、ここはメトロバスしかこないので注意が必要である)。

 メトロバスで「GREENBELT STATION」「PRINCE GEORGE’S PLAZA STATION」「FORT TOTTEN STATION」 に行く場合は、ルート R3に乗車する。メリーランド大学に行きたい場合は、公道に出て、向かい側の道路のバス停より、ルートC8(「COLLEGE PARK-U OF MD STATION」行き)に乗車する。

 


3.その他の情報

@ 食事

 カフェテリアが1階にある。ビュッフェ形式で、量り売りのサラダバーなどもある。値段は議会図書館(LC)のカフェテリアよりも多少安め(のような気がする)。テラス席もある。ただし、閲覧エリア外にあるので、リサーチルームで調査中にここを利用する場合は、1階のチェックカウンターをいったん通らなければならない。